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No.180 震える右手

今日はやること成すこと裏目に出る日だった。

ある問題に対して、注意を周囲に強く喚起した直後,
それにまつわる問題が発生(滅多に起きない大きな問題)
対応・原因究明に五時間も追われたあげく未だ未解決。

今度は顧客ヘの不備発生。
で対応の九割が順調に進んでいたのに,
土壇場で最悪のどんでん返しに発展,こちらも未解決。

朝の寝坊に始まり

通勤通路新規開拓で乗り切ろうとするも
切符を買い間違え、道に迷った結果いつもより時間がかかる・・・

右と思えば左で

ここぞの商談でケータイの充電が切れる

うどんを頼めばそばが来て

花見が決まれば雨予報。



しかし本日一番辛い出来事は最後の最後に待っていた…

これから書く内容は天地天命に誓って嘘はない,いっさいの誇張もない。

だから読む人には正面から受け止めてほしい,
そう強く思う真剣に悲しい出来事だった。


今日は色々あったせいもあり,退社時刻は夜遅くなり
その時間の渋谷発の井の頭線は大変混雑していた。
乗り込もうとすると横の手摺りに親子連れが乗っていた。
子供は6歳くらいの女の子。
そのうち子供の方の立ち位置がかなり危険だった。

このあと発射間際までに大量に人が乗り込んでくる。
駅員さんに聞いたことがある、この時間帯の井の頭線は
乗車率200%
つぶされた子供が宙に浮いているのを見たことがあるくらいだ。

こりゃこの子このままじゃつぶされちまうな・・・
よし,ひとつ防波堤になってやろう

そうと決めるや手摺り際の乗り込み口ギリギリに陣取り,
次から次へと強引に押し寄せる人並みを
彼女の前に立って寸前で止め続けていた。

しかし発射のベルが鳴り響き,いざ扉が閉まろうとする直前
予想を越える人並みが押し寄せた。
今日のこの疲れきった体ではその波を支えることが出来なかった

一瞬にして体は持ってかれた。
必死に抵抗を試みるもほぼ無力,すると後ろからその子の悲鳴。

年のころが20代前半らしき若い母親がぽつり、
「一気にのりこんできてんじゃねーよ」
…とその刹那
母親の拳が俺の背中に放たれ,大声で

「てめぇが押してんだよ!」

こぶしが・・・
この言葉が・・・
そして乗客の視線が一気に突き刺さる。

反論の気勢も一瞬にして萎えた。

扉が閉まり,沈黙の訪れた満員電車はとりあえず下北向かって走り続ける。
俺は悔しくて、悲しくてでもどうすることも出来ず、
ただ、つぶされかかっているその子と人並みをさえぎる右手にだけは、
力を込め続けた。もうそれしか出来なかった。

真剣に悔しかった。
真剣に悲しかった。

何をすることがいいことなのか。

これは所詮偽善なのか。
無力は罪なのか
結果の出ないことには価値がないのか。

震える右手のその先で、
その子は一体何を思って黙っていたのか。

今となっては何もわからない。

風呂に入って
入念に体を洗い流した。

湯船に入るとどっと力が抜けた。

僕は今回の自分のやったことを間違っていたとは思っていない。
僕らは大抵無力だけど
でも、守ろうと思うなら徹底的に守ろうとは思った。強く思った。
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by 123455677 | 2006-03-31 23:22 | ひすとりー

No.179 天才レシピ

天才の口癖の一つに、

「俺は天才だ」

というのがある。

そして大抵、この口癖は昔っからであることが殆どであるらしい。

その口癖を始めた頃、彼は天才ではない。
ほぼ天才ではないのだ。

彼は自分のことを天才といい続けるという努力を継続すること
からはじっまって・・・
少しずつではあるが天才への道をゆっくりと歩んでゆく。

人間は何にだってなれる。  何だってやれる
僕はこの言葉を信じる。

スラムダンクの桜木君を思い出す。

ははって笑いたくなる
ありえないことをいーっぱいおこしてくれる。
バスケットマン・・・
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by 123455677 | 2006-03-30 20:13 | しそぉー

No.178 魔法と通勤

今や、音楽を2000曲くらいケータイして
簡単に聞き変えられるそれがフツーの時代ですよね。

会社からの帰途。
それって凄い進化なんじゃないかななんて感じていました。

匂いもそうだけど、音楽もそれをよく聴いていた時代に
自分をタイムスリップさせてくれる魔法ですよね。

自分のポケットに14歳くらいからの曲をいっぱい詰め込んで、
シャッフルなんかで聴いていると
それこそバラバラに自分の日記を読んでいるかのごとくいろんな
思い出を呼び起こさせてくれたりします。

そんな不思議な魔法にかかった通勤時間、以前よりも苦痛でなくなったかも。
重かった記憶の扉と電車のドアが軽やかに・・・
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by 123455677 | 2006-03-29 07:02 | つれづれ

No.177 目に映る光

僕はアレルギーを持っている。
幼少の頃は全身にアトピーが蔓延していた。
母親の献身的な介護のおかげで、今ではまったくといっていいほど顔を出さなくなった。
しかし、アレルギーは死ななかった。

すべては、頭部に集中する。
まずやられたのが鼻。
アレルギー性鼻炎。
次に耳。
目。
喉。
そして、頭である。

すべては繋がっていて、相当きつかった鼻のアレルギーが
頭部全域に転移する。

この時期は花粉症。
輪をかけたように、痒みや痛み、ぶり返しては止まらないものが増幅し
集中力をそいでは、皮膚を赤く染めてゆく。

風呂に入ったとき、
目が開けられないくらいの痒みと痛みで充血したので、
ずっと目を閉じていた。
目が見えないって大変だぁなんててきとーに思いながら・・・

昔「聖闘士聖矢」という漫画があって、
その登場人物、「シャカ」は目を閉じて生活することで
五感のうち視覚を封ずることにより、普段よりも力を増幅させる
といったくだりがあったことをふぅっとおもいだしたりしていた。

昴の谷村新司の歌を思い出す。
「目を閉じて・・・何も見えず、悲しくて目を開ければ・・・」
なんて歌詞もあったなぁと・・・

・・・
・・・
・・・
違う!

二人とは絶対に違う感覚を間違いなく感じる自分に気がついた。

見える。

目を閉じても・・・光が見える。
風呂場には電気がついていた。
目を閉じてもこぼれてくる光が目の中に入ってくるのだ。
目の見える僕らは目を閉じても、光が見える。
それはきっととてもありがたいことなんだ。

手のひらで目を全体的に覆ってみた。
さっきよりかなり暗くなる。でもそこかしこがうっすら赤い。
小さく、ちーぃさく光が漏れてるんだ。

こんなに光って力強いものなんだと感じた。
目が見えるってこんなにすばらしいんだってわかった。

目を開いた。
もう充血は収まっていた。

アレルギーが何だ。っておもった。
おもえた。だって犯されたって、失ってなんていないじゃないか。
ばかばかしいぐらい、風呂場の水をばしゃばしゃやって、
自分のバカさ加減を呪った。

ありがてぇ。

家族にちょっぴり感謝した。

端に置いておいた、メガネをかけると、
湯けむりですぐさま曇った。
僕は一人で、ちょっぴり笑った。


その目でよーく見てみろ!たべものぢゃない!!
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by 123455677 | 2006-03-28 23:45 | 感謝!

No.176 真面目

見たこともない、人のかーちゃん引き合いに出して、
「おまえのかーちゃん、でーべそっ!」
って言った。今日言った。
多分、30人はそれ聞いていた。

赤くなった。

でもそのあと冷静にそのときのことを思い出して
ちょっと不思議な気分になった。

そー言った瞬間約20位の瞳に関しては一斉にこっちを見て、
目がこういった。

「ちげぇ!(なんでお前が知ってんだ!)」

みんなまじめに生きてんだなぁーっておもった。

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by 123455677 | 2006-03-27 22:55 | 変なの!

No.175 めんど

独り言を言っていたら、
下のモンに

「ハゲますよ。」

って言われた。

初耳だったが、気をつけようと思った・・・5秒後

気をつけるべきではないと悟った。

てかめんどくせーでいこー。

この図もめんどくせー

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by 123455677 | 2006-03-26 22:36 | つれづれ

No.174 欲望からの幽閉

今はただただ叫びたい。
声にならない叫び。
そんな時ありますよね。

今、それは自分の欲望に向かってのもの。
自分の欲望がどんどん加速していくから。
それが嫌で嫌で仕方がないから。
これでもかこれでもかと、
次から次へと野望のようなものが浮かんでは消え、
さらにふつふつと沸いてくる。
僕は体を震わせて、バチバチとキーボードを叩いて
少しでも自分を抑えようとしたりします。
こんな時、眉唾でも覚えた盲打は僕の味方になってくれます。




(ここからは誇大妄想です、極力健全な今日はここまでです!)



欲望の大きさに自分の体が耐え切れず
支えきれなくなって、ほとんどのものを停止してしまうことが
よくあるのです。逃げ込む先は睡眠。

寝ているときは体を支えずに野望を抱けるから。

今その多くが内面に向かって膨らんでいる。
外へ出さなくちゃいけないことはわかっているのに、
体の中でなにかがふつふつと沸き起こっているのを強く感じる。
それは、すべてを内側に抱きたいという欲望。

誰かと目と目を合わせて、それがとても暖かい瞳だったりすれば、
きっとこの欲望という霧はスーッと晴れていくだろう。
この欲望の多くはどうせ幻想なのだから。

いくつかの欲望は、外側に向けられたとき、叶ってきた。
健全だ、みんなと一緒。僕らは大笑いしながら、
夢が叶ったことを喜んで、涙して、抱き合う。
あの瞬間がたまらない。
僕はしつこい、夢をあきらめるなんて大嫌いだ。
なんといってもあきらめの悪さは師匠譲りだ。

でも今は違う。今は一人。
内側に向けられた欲望は、幻想として何度も
甘美な匂いを漂わせて、現実から僕を遠ざけてゆく。


一枚の封筒が家に届いた。
そこには普通じゃない場所への招待状が入っていた。
僕はまた新しい場所に幽閉されるんだ。
紙切れに自分と自分の証であるサインをして、僕は契りを結んで幽閉される。

現実と虚構をいったりきたりしながら、過ごす日々。
毎日、働いて働いて働きつくしながら過ごす現実と、
未来に向かって膨らみ続けるイメージに
新しく仕入れてきた絵の具でさらに妄大に書き換えられる欲望。

新宿を、渋谷を、池袋を歩くとき、
人ごみとイメージをミックスさせて、高ぶる胸と震える手。
こんなエクスタシーはいらない。そう強く言い切れる自分さえいれば、
新しい絵の具など見出さないのに・・・

足を組んで、背筋を伸ばし、上唇に空気を入れて、ふんぞり返って
淡い幸せを、漆黒の欲望が次々覆いかぶさり塗り替えてゆく。

どこなんだ!どこなんだ!ここのことじゃない。そこはどこなんだ!!どこにあるんだ!!

僕はひとしきり咆哮したら
にこにこ笑いながら、封筒の中身にサインをして、
胸を躍らせて幽閉をまつ。

そうやって、今日も開放される。

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by 123455677 | 2006-03-25 20:04 | しそぉー

No.173 バカの種

いろいろ考えてみたけれど、
やっぱりなんのために生きるのかは
難しいよね。

でもこういうことってくだらないとも思えるし、
難しいから、ぽいってなげすてたくなっちゃうけど、
自分なりになんとなく頭に思いつくことがあるから、
それなりにそれを表現し続けて生きたいなとふと想いました。

僕はなにかを表現することで、
誰かに届くことを最上の喜びにする
特異なところがあります。

極力自己満足にならないよう今後も続けていくのにで、

「あいも変わらずばかだなぁこいつ」っておもいながら
笑って読んでくれたらうれしいです。

ささ、もっと馬鹿の種を見つけなきゃ・・・
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by 123455677 | 2006-03-24 01:24 | しそぉー

No.172 動ける

急いでいるときって、
体の内側がざわざわとしていますよね。
血液がたぎっているのかな。
血管の中で波打つ血を常に流しながらみんな
せわしく考えたり動いたりする。

正座して、深呼吸して、無の局地にちかずこうとするものがいたとしても
彼も生きる限り、必ず動き続けているんですよね。

僕らが完全に止まるときはきっと死ぬときのみ。
動けるときにしっかり動こうなんてちょっぴり思った、今日この頃でした。

動けねぇときもあるしね。
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by 123455677 | 2006-03-23 10:48 | しそぉー

No.171 最後のにゃあ

今日、後輩との帰途の道すがら
昔、猫を救おうとした無謀な過去を思い出した。

その猫は白血病とエイズにかかった不細工な猫だった。
野良猫だ。いつもいじめられて、だから毛並みもいつもぐちゃぐちゃだった。
俺はまだ小さくてその病気の恐ろしさとか知らなくて、
ある日、その猫抱いて
動物病院にいってなけなしの金渡して、

「治せ!これで治せ!」

ってばかなこといった。

金なんか足りもしねーのに、直りもしねーのに先生は
丁寧に手術して、当面の悪いところを切除してくれた。

その猫を野にもう一度放し、
ある日、一度だけ元気な姿で俺達の前に姿を現したことがあった。
そのときだけ、
そのときだけは、そいつは不細工じゃなかった。

そいつはそれ以降、二度と俺らの前に姿を現すことはなかった。

あの時俺は、自分の無力さを知った。
だがその無力さは
角度を変えれば強大な力にもなることを知った瞬間でもあった。

無力さを知るほど、人にやさしくなれるし、
何よりとても強くなる、夢に近づいてゆく。

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな。
まだ限界なんて認めちゃいないさ。

あの時、あの猫は振り絞るような声で一言だけないた。

にゃあ。

みんな、その一言で充分だよな。
俺達はやれるよな。

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by 123455677 | 2006-03-22 00:46 | ひすとりー